そのモノ忘れ、年のせい?認知症?~その違いとは~

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■認知症を正しく恐れる

今回は、認知症を正しく知り、闇雲に不安に駆られるのではなく、正しく恐れて、予防をしていきましょうというお話です。

 

■「あれ?何しに来たんだっけ?」で「ヒヤッ」っと

このページにお立ち寄りいただいた方の多くが、もしかすると、そんな経験をされているのではないでしょうか。(私は、しょっちゅうです(笑))

 

私も日頃、訪問介護の現場でよくこんな言葉を耳にします。

「こんなことも思い出せなくて、私ももう認知症が始まってるわね。」

 

テレビやラジオ、近所の人、身内などなど、世間で「認知症」という言葉を耳にする機会が増えて、自分も「あれ?」と思うことがあれば、そう思うのはとても自然なことです。

なので、そのことで「もしかして、そんなこと思うのは自分だけだろうか」などと、不安に思う必要はありません。むしろ、ある程度の年齢になったら、その不安を抱いていない人のほうが少ないのではないでしょうか。

 

すると、その物忘れが「年齢によるもの」なのか「認知症によるもの」なのかが気になるところですね。

 

実は、これらには違いがあります。

その違いを理解しておくだけで、物忘れに関する不安感は変わってくるはずです。

 

■年齢による物忘れと認知症の記憶障害の違い

たとえて言うと「昨日の夕食のメニューを思い出せない」のか、「昨日夕食を食べたこと自体を思い出せない」のか、の違いです。

 

つまり、「体験そのものを覚えているか否か」が一つの指標になりますね。

前者が年齢による物忘れ、後者は認知症による記憶障害が疑われます。

 

これを最初のお話にあてはめると

「何かをしようとしていたんだけど、なんだっけ?」なのか「何かをしようとしていたことを忘れて他のことを始める。(何かをしようとしていたことを思い出さない。)」なのか、ということです。

つまり、「ついさっきのことなのに思い出せない」=「認知症」とは限らないということです。

 

勘の良い方はお気づきでしょう。

 

「体験自体を覚えてないんだったら、自分で気付きようがないじゃないか。」

 

そういうことなんです!

 

「忘れた」とか「覚えていない」ということ自体の記憶がないので、自分で気付くケースは稀かもしれません。家族や友人に指摘されて気付かなければ、気付かないでそのまま、ということになります。

 

むしろ、自分では問題だとは思っていないので「なんで周りの人たちはあんなことを云うんだろう。」と疑心暗鬼になったりするわけです。

 

余談ですが、そういった意味でも、「一人暮らしであっても、ご近所やご友人との付き合いを続ける」って、大事ですね。

 

「短い時間に、同じ話を何回もする」というのは、「話したこと自体を覚えていない一方で、『この話題の時にはこれを伝えたい』という気持ちや習慣からくるものだけが残り、「何度も言う」という形で現れると考えられます。

 

今回のポイントは

・年齢による物忘れと認知症による記憶障害には違いがある

・体験の記憶があるかどうか。

でした。

 

「では、どうやって気づけばいいのか。」「もっと早く気付くポイントはどこか。」というあたりの話については、また別の記事でお話しします。

 

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。