「認知症になりやすい生活」と「なりにくい生活」(後編)

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(前編の続き)

 ■「活性化した生活」とは?

さぁ!では、どういう生活をおくると、認知症になりにくいのか?です。

 「漫然とした生活」=「脳を使わない生活」ということは、「脳を使う生活」をすれば、脳が活性化し、認知症になりにくい生活を送ることができるわけです。

 「脳を使う生活」とは、「主体的な変化に満ちた生活」です。言い換えれば「自分の意志で、あらゆることに挑戦する生活。チャレンジを楽しむ生活」と言えます。

(かなり「青春真っ只中」な雰囲気が漂う言葉ですが、実はこの「青春感」は、認知症予防を考えると馬鹿にできないと思っています。)

 

チャレンジの場は、家の中や、地域、友人との繋がり、趣味の繋がりなど、あらゆる形でのコミュニティ(人のかたまり)の中にあります。つまり、やろうと思えば、どこでも挑戦することができます。

 

■キーワードは「主体的に」「無理なく」「楽しく」

例えば、「旅行をする」にしても、「連れて行ってもらう」のと「自分が計画して行く」のとでは、頭を使う量はまったく変わりますよね。これが「主体的に」ということです。

地域行事などで「参加するだけ」ではなく、「企画する側に回る」のも良いでしょうし、同じ趣味を持つ人がいるなら「集まって情報交換しましょう」とか「発表の場を作りましょう」というのも、立派な主体性です。

 

しかも、それらを「無理なく」「楽しんで」やることが非常に重要です。

無理をすると、過剰なストレスになってしまい、原因物質が溜まりやすくなるので、逆効果ですし、無理をすると「続かない」という問題もあります。

適度なストレスは、脳を活性化させますので、「無理なく、楽しく、充実感を得られる程度」を探りながら、挑戦していきましょう。

 

■地味に大きな課題「…続かない」

継続する。大変ですよね。私も苦手です。

なかなか続かないときには、こんな風にやってみてはいかがでしょうか。

 

<趣味がある方>

・他からの評価を受ける環境に身を置く:評価を受けることで、励みになったり、触発されたりします。

(例)出展や投稿をしてみる。グループに入る。SNS(フェイスブックやラインなど)に載せる。

 

・独りでやるより、複数人でやる:独りだといつでも辞められますが、複数人だと、そうはいきません。また、ここでも評価を受けることで好循環が生まれることもあります。

(例)サークルに入ってみる。仲間うちでグループを作ってみる。勝手にライバルを設定する。

 

<趣味がまだないという方(趣味がある方でも適用可)>

・日常のサイクルに入っているものを工夫する:日常的に行っていること(散歩・掃除・料理など)を効果的・効率的にやる方法を考えながらやってみると、非常に頭を使います。

(例)散歩の歩数を記録、日々増やしてみる。いつもと違う料理を作ってみる。効果的な掃除の方法を考えてやってみる。

 

 いずれも、まじめにやろうと思うと、結構しんどいと思いますので、「少しずつ、自分に合ったもの、こと」を探りながら、やっていけばいいと思います。「ああ、また続かなかった」と落ち込む必要はまったくありません。その挑戦自体に価値があるので、「よし、次は何に挑戦しようか」くらいに楽しんでしまって、ちょうどいいんです。

 

■脳トレはどうなのか?

脳トレと言われている、ドリルやパズルなども、楽しんで自発的に取り組めるなら良いのですが、課題的に周囲から言われてやると、こなすだけになって効果が少なかったり、ただのストレスになって逆効果になったりしますので、楽しくなくなったら辞めてしまってもいいかもしれません(笑)

 

■外に出て人と話すだけでも、色々スゴイ!

会話は「相手の声を聞き、表情を見て、考え、返す。」の繰り返しですので、脳を活性化させます。知らない人と話すのは、さらに神経の集中を要しますので、より脳を活性化させます。

「外に出て人と話す」だけでも、運動と会話、時には新しい出会いがセットになってしまう、すごいことなんです。

 

でも、気を付けてください。一方的に話し続けたり、同じ話を繰り返したりするのは、「脳の同じ場所を使っているだけ」で効果が少ないので、「脳の活性化」を考えるなら、「よく聞いて、返す」ことを心がけましょう。

 

 

さぁ、少し光が見えてきたでしょうか。「主体的に楽しく無理なくチャレンジ」です!

少しでも「挑戦してみようかな」と思われた方は、早速行動に移してみましょう。

一番よくないことは「なるほどねぇ」と言ったきり「何もしないこと」です(笑)

 

しかし、「そんなことは分かってる。それをやる気力が出ないから困ってる。」という方もいらっしゃいますよね。

 

そんな方には、運動をお勧めします。体力や筋力をつけることで気力も増大する例も多くあります。

というわけで、次回は「有酸素運動と無酸素運動とストレッチ」についてお話しします。

 

今回はだいぶ長くなってしまいました。最後までお読みいただきましてありがとうございました!(私はこのブログを書くだけでも、かなり脳が活性化している気がします。(笑)