シリーズ しあわせ両立術  ~ 第3回 割り切りの極意 ~

割り切りの極意

みなさん、こんにちは、主任研究員の秋山です。

「シリーズ しあわせ両立術」では、仕事と介護の両立を上手に行うために必要なちょっとしたコツをお伝えしていきます。

第3回目の今回は「割り切りの極意」です。

「しあわせ両立術」の目的は、介護を必要としている家族、そして、介護を担う家族、お互いがそれぞれの日常生活をしあわせに送ることです。

そのためには必要な考え方、行動の一つが「割り切る」ことなんです。

 

生活の変化

家族の介護が始まると、今まで当たり前に送っていた生活のリズムにも変化がでてきます。

朝、起床してから会社に行くまでの貴重な時間帯も、今までは、自分のペースで支度や準備ができていたとしても、例えば、介護を受けているご家族の状況にもよりますが、夜中に何度も起こされて寝不足の状態で、家族の朝食や服薬の準備をしなければいけません。

ゆっくりと自分自身の準備や支度をする時間をなかなか割けなくなります。

朝に限らずに昼も夜も、休む暇がありません。

 

一日だけの出来事であれば、なんとかなりますが、この生活が続くと思うとどうでしょうか?

 

辛くなりますよね。

 

負担を減らす

介護は24時間365日続きます。

一人の人を介護するには、一人では限界がすぐにきます。

ですから、誰かに頼るということが必要になります。

 

介護によって仕事に集中できなくなったり、体調を崩してしまうことは避けなければいけません。

 

介護を受けているご家族も、その姿を望んではいないはずです。

 

何度も言いますが、介護は一人では行わないで誰かの手を借りてください。

 

出来る限りの支援の手を借りることで、介護の負担を減らすことを優先的に考えてください。

 

割り切る勇気

「親の介護は家族がするのは当たり前」という風潮がまだまだ残っている地域もありますが、今と昔は違います。

 

周りの目(近所や親戚)は気にする必要はありません。

 

親の介護をすることになっても、自分の人生を犠牲にする必要はありません。

 

自分の人生を大切にしてください。

ここで必要になってくるのが「割り切る」ということ。

 

介護は日々変化します。

 

その変化に対して、必要以上に責任を感じてしまう介護者さんがいます。

 

特に、何事も一生懸命に取り組んだり、真面目な性格の方に比較的多いのでですが、

変化、出来事に対して「自分を責める」

 

たとえば、自分が目を離した時に転んだり、状態が悪くなったりした時に

 

「自分がいれば… 何とかなったかもしれないのに… 」

 

と自分を責める方がいます。

 

気持ちはわかりますが、親とはいえ、一日中一緒にいることはできません。

 

「しょうがないか…」と、割り切る

 

どんな人でも、過去には戻ることはできません。

 

起きてしまったことは、すでに過去の事です。

 

大事なことは、次に同じようなことが起こらないようにすること。

 

そのためには、自分だけで解決しようとせずに、誰か(ケアマネージャーなど)に相談して、再発防止策を一緒に考えることが必要です。

 

そして、できる限りの準備や対策を行ったあとに、何かが起きたとしても

 

「ここまでやったんだから、しょうがないか…」

 

と一度、割り切ることが、重要です。

 

そして、まだできることがあれば対策を考える。

 

介護は、日々変化の繰り返しです。

 

変化に対して、毎回責任を感じたり、後悔するのではなく、目の前の状態をしっかり直視して対策を考えることが大切です。

 

「わかるけど、割り切れない」

 

と、思う方もいるかとは思います。

 

そこで、私が提案したいのが

 

「第2のケアマネージャー」を目指す

 

ということです。

 

ケアマネージャーとは、介護保険サービスを利用する際に必ず必要になる介護の専門職です。

現状の介護生活でのお困りごとや、どのように生活していくかなどを、サービスを利用する方やご家族から聞き出し、必要な支援サービスを提案、紹介をします。

そして、訪問ヘルパーやデイサービスなどの各サービス事業所との連絡・調整を行い、介護生活の司令塔と呼ばれることもあります。

ケアマネージャーは、サービスを利用する方の単なる御用聞きではなく、あくまで公正中立な立場であり、私情は挟まずに常に冷静に対応することが求められます。

 

介護を担うご家族が、このケアマネージャーのような立場になるということが

 

第2のケアマネージャーになる

 

ということです。

特に資格制度があるわけではありません。

あくまで、自分が決意するだけです。

 

私も、母の介護をする時、弱っていく姿をみると辛い気持ちになりますが、

 

「私は、介護の専門職として、ここにいる」

 

と意識を変えることで、楽になります。

 

介護生活の終わりはなかなかわかりません。

 

ちょっとした考え方で、楽になることができます。

 

ぜひ、お試しください。

 

詳しくは、また別のブログでお話ししたいと思います。