シリーズ しあわせ両立術  ~ 第2回 家族の役割を考える ~

家族の役割を考える

みなさん、こんにちは、主任研究員の秋山です。

 

「シリーズ しあわせ両立術」では、仕事と介護の両立を上手に行うために必要なちょっとしたコツをお伝えしていきます。

 

第2回目の今回は「家族の役割を考える」です。

 

「しあわせ両立術」の目的は、介護を必要としている家族、そして、介護を担う家族、お互いがそれぞれの日常生活をしあわせに送ることです。

 

そのためには必要な考え方の一つが「家族の役割」なんです。

 

しあわせ両立術の大事なポイントは、できる限り自分で介護をしないこと。

 

日常の介護は、介護の専門職に任せて、家族は家族にしかできないことをして欲しいのです。

 

日常の介護は専門職に任せる

介護の専門職とは、代表的なものとして介護保険制度の介護サービスがあります。

 

介護が必要な方の状態や、介護をしている家族の要望を担当のケアマネージャーが確認して必要なサービスを利用することができます。

自宅に訪問して日常生活の支援を行う訪問介護サービスや、日中施設などで食事や入浴などの介護を受けながら過ごすことができるデイサービスなど様々なサービスがあります。

 

サービスを利用することで、まずは身体的な介護負担を減らすことができます。そして、専門職に任せているという安心感を得ることができます。

 

また、ケアマネージャーは、介護保険サービスだけではなく、役所や地域包括支援センターなどの公的機関とも関わりがあるので、介護生活全般の悩みや相談ごとを伝えると専門窓口につなげてくれます。

 

ちょっとした困りごとも誰にも相談せずに、ひとりで抱えていくと負担がどんどんと増えていきます。

 

介護保険サービスを利用すると多くの協力者が増えます。

 

ですので、介護のことは介護の専門職へ任せることが必要以上の負担をかけずに両立するポイントとなります。

 

「介護サービスを使えば、家族は何もしなくてもよいのか?」

 

実際には、介護保険サービスを利用する時の契約や、打ち合わせなどには家族の同席が必要なこともあります。また、介護サービスで賄えない部分は家族が介護をする必要があります。それでも、ひとりですべてを抱えるよりも負担を減らすことはできます。

 

家族にしかできないこと

では、家族の役割とは何か?

 

たとえば、みなさんが息子であれば、息子という立場で介護を受けている親に接して欲しいのです。

 

介護が必要となっても親は親です。

 

「そんなの当たり前じゃない」

 

と思いますよね。

ですが、長い間介護を続けていくと、立場が逆転することがよくあります。

 

「介護をしてやっているのに文句ばっかりだ」

「介護をしていなければ…」

 

々の介護の疲れが溜まっていくことで、気が付かないうちに精神的にも肉体的にもストレスが溜まっていきます。

 

介護のことはなかなか周りの人にも言えないという方も多いですので、最悪の結果、介護されている家族に八つ当たりをしたり、虐待になるケースもあります。

 

自分ひとりでキッチリと介護をしなければいけないと思う真面目な性格な方ほど、ストレスが溜まりやすいという傾向もあります。

 

良い加減の介護

介護生活は長期戦です。

 

常に100%の力で介護をすることが結果、介護をしている方、介護を受けている家族にストレスを溜めることがあります。

 

ですので、私がよくセミナー等で伝えるのは、

 

「介護はひとりで抱えずに、誰かの手を借りて良い加減の介護を目指してください。」

 

ここで間違えて欲しくないのは、「いい加減」ではなく「良い加減」なんです。

 

日々の介護の中心は介護サービスなどで対応して、家族は最低限の介護と、家族の役割に徹して欲しいのです。

 

自分ひとりで介護をしたいと気持ちもわかります。

 

とても素晴らしいことだと思います。

 

ですが、何度もいいますが、介護をひとりで抱えると限界がきます。

 

「しあわせ両立術」の目的は、介護を必要としている家族、そして、介護を担う家族、お互いがそれぞれ日常生活をしあわせに送ることです。

 

介護生活の役割分担を上手に行うことで、お互いがしあわせになれます。

介護に悩んだ時は、このことを思い出して見てください。

 

では、また別の記事でお会いしましょう。